私の横顔は、
阿藤快 にかなり似ていてそのせいでヤナ思いもしたが、
人に覚えられやすいのは得したことだったと思っている。
私はタイル工に情熱を傾けて働いている。
皆子とはセブンイレブンで立ち読みしていたときに、
偶然にも隣にいた。
母が楽譜製作者はとても骨がおれるらしいといっていたが、
皆子はそれほど苦労せずに楽譜製作者としてやっていってるみたいだった。
私たちは、
学校の屋上から見た景色が綺麗だったことなどを話しながら、
だんだん昔話に移行していった。
皆子は、
結構学生時代、
遊んでいたようだが、
基礎解析だけは大好きだったらしい。
私は勉強は不得意だったけれど、
理科だけは得意だった。
これからもずっと続けたいというほど、
皆子はパッチワークに心酔していた。
私の好きな事といったら人様と大して変わらないのだが、
フィギュア収集にかける気持ちだけは人一倍だと思っている。
私の口説くナンパ方法の状況は深刻な人からみれば大したことはないかもしれないが、
やはり憂鬱である。
城址公園に行きたいという皆子の希望を叶えた後は自然と私たちは打ち解けた。
二人はいつもの電車の駅で軽くハグして別れた。